Hadrien Feraudの様にsoloを弾く方法 part1(概要)

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Hadrien Feraudっぽくソロを弾くにはどうしたらいいかを今日は後半で(超ザックリ)書いてきます。

まずはHadrien Feraudって誰?って方はYoutubeで検索してみて下さい。

↑Pat MethenyのBright Size Lifeでのsolo。上手すぎです…

 

昔はイケメンクールなチーターみたいな見た目でしたが、今は百獣の王ライオンって感じですね。

そんな話は置いといて、まずHadrienがどうやってsoloをとっているかの話なんですが、

jazzに限らずimprovisationというのはコードに対して使うスケールや音選び、あとは音色やら色々な要素があって「この人のアドリブ」という感じになります。

昔の自分はHadrienのソロを聞いて「なんか変な音使いだなーでもクッソかっこいいな」みたいな感じでした。(単に自分の実力がなかっただけ)

3年くらい前からJanek Gwizdala,Federico Malaman,Evan Marien,Anton Davidyants,Junior Braguinha辺りのNew Generationの人たちのsoloのtranscribeに没頭してました。

 

(みんなかっけーなあ…ベースを弾くために生まれたオーラが凄い)

 

みんな個性的なソロをとります(そして超絶技巧。笑)。なぜ個性的か、音選びや使ってるスケール、音色、リズムの取り方がみんな違っているからです。

後々ここら辺の人たちのsolo分析は後々書いていくとして(まあまあ採譜はしたんで)、多分しばらくはHadrienのsoloについて書いてくかもしれません。(Hadrien Feraudの採譜だけはめっっっちゃしたから)

(↑アドリアンのソロを採譜し初めて早3年、採譜した譜面だけで実に100枚は超えてました…いやー頑張った…まだまだだけども)

基本的に採譜したソロは練習して全部運指もニュアンスも完コピして自分のYouTube channelに上げてます。(まだ練習できてなくて上げれてない曲のソロも沢山…CaravanとかChickenとかF Bluesのソロとか…後々上げるかも)

https://www.youtube.com/channel/UCn-yVrbJEU6V5t6vVn1X15Q

↑僕のchannelです。大半がアドリアンのソロトランスクライブ動画。マニアック笑

アドリアン自身も動画のインタビューでChick CoreaやMichael Breckerのソロを沢山採譜したって言ってますよね。

transcribeの重要性が分かります。

「運指とかまでどうやって採譜してるの??」ってたまに聞かれるのですが、YouTubeには超超便利なスロー再生機能があります。

今の所0.75,0.5,0.25倍の速度まで落とせます。これでアドリアンの超高速フレーズも丸裸です(本当に便利な時代になったものだ…)

 

さてさて話は戻って、まずHadrienのソロは若い時と現在ではちょっと違います。

ざっくり言うと若い時はMelodic Minor Scale使用頻度が超高く、現在はコンディミやらブルーススケールやら他のスケールも結構使う感じ。

基本的にHadrienは○m7、○7alt、○7(#11)、○m7(b5)をMelodic Minor Scaleで処理することがほとんど。

例えばDm7 G7 CM7 A7っていうコード進行があったら

Dm7(D Melodic Minor Scaleを使用)⇨G7(Galtと解釈してG# Melodic Minor Scaleを使用)⇨CM7(C Major Scaleを使用)⇨ A7(Aaltと解釈してA# Melodic Minor Scaleを使用)

みたいな感じ。

最近だとアドリアンはA7とかでA Harmonic Minor Perfect 5th BelowとかA7(b9)にしてコンディミ使うことも多くなったっぽいです。(解決する先がImとかメジャーコードとか理論的な区別はつけてますが)

でも初めのうちは忘れていて大丈夫です。

また別の例で、cherokeeの初めの16小節のコード進行で言うと

BbM7      Fm7 Bb7 EbM7   Ab7    Bb6    C7   Cm7 G7 Cm7 F7

これがアドリアンがソロを取るとなると…

BbM7  (Bb Major Scaleを使用)

Fm7(F Melodic Minor Scaleを使用) Bb7 (B Melodic Minor Scaleを使用)

EbM7(Eb Lydian Scaleを使用)    Ab7(Eb Melodic Minor Scaleを使用)

Bb6(Bb Major Scaleを使用)    C7(G Melodic Minor Scaleを使用)

Cm7(C Melodic Minor Scaleを使用) G7(G# Melodic Minor Scaleを使用) Cm7(C Melodic Minor Scaleを使用) F7(F# Melodic Minor Scaleを使用)

back to BbM7

みたいな

「分からん。。分かりやすく解説して…」という方もいると思うので次回からゆっくり書いていきたいと思います。今のところ概要という感じなので。すいません。

今回は「メロディックマイナースケールは便利でこれを使って速く弾けばアドリアンっぽくなる」くらいで大丈夫です。

↑因みにこれの55秒からはアドリアンのCherokeeのsolo Transcriptionです。この時は見た目が超引きこもりって感じ。。

それでは次の記事でお会いしましょう!

 

インスタに近状の演奏動画上げてます。。

https://www.instagram.com/yuki_atori/?hl=ja

YouTubeも宜しくお願いします!

https://www.youtube.com/channel/UCn-yVrbJEU6V5t6vVn1X15Q

コメント (2)

  • 返信

    2018年6月1日

    小池さん、はじめまして。
    加藤と申します。

    僕は、最近採譜の重要性に気づいて
    いろんなソロを採譜しようと思いやっている最中なのですが
    音数の多いソロだと1拍2拍とるのですらものすごい時間がかかってしまうのですが

    小池さんは、一つのソロを採譜をするのにどの程度の時間を要しますか?
    また、最初に採譜していた頃はどの程度の時間を要していましたか?

    そして、採譜する際のコツや採譜速度を上げるために意識したことなどあればよければ教えていただけると幸いです。

    よろしくお願いいたします。

    • 返信

      2018年6月7日

      はじめまして!
      1つのsoloを採る時間は計っていないので正確には分かりませんが、時間はそれなりにはかかります。途中まで採ったら一旦その譜面を練習して、また続きを採る感じでやっています。(一気に採るとかなり疲れるし、採ったことに満足して練習せず終わることもよくあったので…)
      それこそ初めて採譜を始めた時はめちゃめちゃ時間がかかった記憶があります。後で見返したら音の採り間違いも多々ありました。
      採譜精度や採譜速度を上げるためには、音感とか色々あると思いますが(僕は絶対音感は持っていません)理論で推測していくやり方は有効だと思います。
      このコードにはこのスケールが使えるからこの音を使っているのだろう、とある程度推測しながら採譜していくことができます。使えるスケールやアドリブ理論そのものが分かっていないと、時間がかかったり間違えて採譜する可能性が高くなる気がします。あとは採譜はアナライズしないと意味がないので、やはりある程度は理論を勉強しておく方がいいかなと思います。1つ1つのフレーズを採りながら、同時並行で「これはこういうアプローチで処理しているな」とアナライズしながら採譜していくことをオススメします(できたらそのフレーズをベースで練習しながら)
      僕の採譜を見ると、1つ1つのフレーズの上にスケールや、スケールから見た使っている音の度数、など書いてます。(左手の運指も書いてますが…)
      なので1つのソロを採るのは時間はかかりますが、同時並行でやっているので、自分のアイデアの引き出しに落とし込む時間は短くなって実践で(ライブやセッション、はたまた音楽制作など)使えるのでより体に染み込むはずです。

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